二拠点生活(デュアルライフ)が増えています!



今、二拠点生活【デュアルライフ】を楽しんでいる方が、年代を問わず、増えています。

 

移住でもない、別荘でもない、都会と地方の両方に拠点を持ち、二拠点を行き来しながら、双方で生活するデュアルライフ(二拠点生活)です。

 

これは、働き方やワークライフバランスの多様化に加えて、新型コロナによる在宅勤務や地方勤務の増加などにより、多くの方々に注目されています。

 

私も、心機一転、本年1月から、デュアルライフの生活を始めましたので、デュアルライフの魅力について、ご紹介します。

 

1 デュアルライフ(二拠点生活)とは

 

デュアルライフとは、デュアル(二元的)にライフ(生活)の拠点を持つことです。一般的には、都会と地方の両方に拠点を持って、生活し、それぞれを行き来するライフスタイルをいいます。

 

デュアルライフの最も大きな魅力は、利便性に冨み、また、仕事に関して受注機会が多い都会暮らしと、自然の中で、心身ともに豊かな生活が満喫できる地方暮での暮らしの双方を満喫できることです。

 

都会では、これまでのキャリアを活かした分野での仕事を通じて、必要とする方々に貢献できるとともに、デュアルライフの実践を可能とする「収入・所得の確保」ができます。

 

地方では、都会ではできない「食を育てるスローライフ」や「自然の中でリフレッシュできる空間」が楽しめます。

 

これらは、旅行などの一時滞在では得にくいものであり、また、移住すれば、都会でのキャリアを活かした仕事が十分にできないなど、デュアルライフでないと、実現できないものです。

 

デュアルライフでは、都会と地方で、オンとオフの切り替えが素早くでき、気持ちにゆとりができることも大きなメリットです。

  



2 デュアルライフ(二拠点生活)の費用について

 

デュアルライフの実現にチャレンジしたいけれど、二拠点の費用などで、実現できないと想い留まっている方も少なくありません。

 

二拠点目を何処にするか、住居をどうするか、その費用はどうするか、など解決しなければならない問題・課題があります。

 

これらの問題・課題に対して、株式会社リクルート住まいカンパニー(東京都港区)から「デュアルライフ(2拠点生活)に関する意識・実態調査」が実施され、その調査結果が発表(2019年2月)されています。

 

◆調査結果の概要は、こちら(PDF)

 

主な調査結果は、下記の通りです。 

 

(1)  デュアルライフ実施者の属性は、年代別でみると、20~30代で5割(30代が29.1%、20代27.9%)を超えます。

 

家族構成は「既婚子」が4割、世帯収入は年収800万円未満が5割を超えています。

 

特に、デュアルライフを実践している世帯は、必ずしも年収が高い層ではなく、世帯収入600万円未満が35%を占めています。

  

(2)  2拠点目の平均滞在日数は、90日(3ヵ月)であり、分布でみると、「20日以上~90日未満」が実施者全体の7割を占めています。

 

(3)  デュアルライフ実施の理由は、「別荘として活用するため」、「趣味を満喫するため」、「自然を感じられる環境で過ごすため」が上位3つの理由となっています。 

 

(4)  デュアルライフ実施のきっかけは、【物件・エリア】では、「よく行っていたエリアが気に入った、そこに拠点を持ちたいと思った」、【価値観の変化】では、「家族と暮らす家とは別に、自分だけの拠点が欲しいと思った」が回答の中で多かったところです。

 

(5)  2拠点目の住居形態は、持ち家が6割強であり、1拠点目と2拠点目の組み合わせは、「(持ち家)一戸建」と「(持ち家)一戸建」が16%と多くなっています。

 

(6)  2拠点目の住居形態の選定においての最重要事項は、「維持費が安く抑えられる」などのコスト面や、「自分に合った間取り・仕様の住宅であること」が上位となっています。

 

(7)  東京近郊の2拠点目の所在地は、静岡県・長野県が多く選ばれています。また、2拠点目と出身地の関係は、自分や配偶者の出身地を2拠点目の所在地にされているケースが5割を超えています。

 


出典:(株)リクルート住まいカンパニー「デュアルライフに関する意識・実態」調査
出典:(株)リクルート住まいカンパニー「デュアルライフに関する意識・実態」調査
出典:(株)リクルート住まいカンパニー「デュアルライフに関する意識・実態」調査
出典:(株)リクルート住まいカンパニー「デュアルライフに関する意識・実態」調査


3 デュアルライフ(二拠点生活)の実現のために

 

(1) デュアルライフを実現するには、二拠点目の拠点の物件選びが課題となります。

 

実現した方は、持ち家・マンション等の選び方はありますが、いずれも地価の安い地域で、中古物件であれば1,000万円程度の購入が多いようです。また、持ち家でなく、マンスリーマンション等の賃貸で、その地域で、デュアルライフを試してみることも一方法です。

  

(2) デュアルライフ(二拠点生活)に向いている地域は、1拠点目(本拠)と2拠点目の往復に、交通費と時間がかからない地域、つまり、維持に費用がかからない地域を選択することが重要です。 

 

このことから、2拠点目は、本拠から2時間~2時間30分程度で行き来きできる地域が適当といえるでしょう。

 

(3) デュアルライフの目的が、自然の中での暮らし、家庭菜園、アウトドアなどであれば、そうしたご自身の目的に合った適切な地域の選択が必要となります。

 


4 デュアルライフ(二拠点生活)を検討するポイント

 

デュアルライフには、心身の健康など生活へのメリットが多くありますが、デュアルライフを失敗しないために、地域選びと費用面は十分な検討が必要となります。

 

特に、費用面については、持ち家・賃貸にかかわらず、物件に係る費用、拠点間の交通費、光熱費、通信費、自動車購入・維持費、火災保険料などがありますので、全体の必要額と収入見込等を試算して、無理な資金計画とならないように慎重な計画が必要となります。 

 


【徒然のひとこと】 

 

「二拠点生活」(デュアルライフ)は、実現できれば、本拠と二拠点での生活双方が潤いのある生活になります。

 

私も、この1月から「二拠点生活」(デュアルライフ)を始めました。ドアツウドアで4時間近くかかりますが、二拠点目の地方に、月5日~10日の滞在(年間100日)を予定しております。

 

地方での二拠点目では、野菜栽培や自然探索など、自然を満喫した生活をして暮らしていきます。

 

二拠点目の「自然の中でリフレッシュ」ができることが、東京での仕事の実行にスピード感がつき、心身とも相乗効果が生まれ、仕事の効率化にもつながります。

 

皆さんも、新しい暮らしとして、都会と地方の二拠点生活(デュアルライフ)を始めてみませんか。