~平成を振り返って~


 2019年4月30日には、平成の時代が終わり、5月1日から新しい年号「令和」を迎えます。この平成の30年間、私たちのライフスタイルは、どのような時代だったのでしょうか?

 私の平成の30年間は、30代前半からの働き盛り30年であり、振り返ってみれば、強い印象に残る多くの出来事が多かったところです。まずは、昭和64年1月早々から天皇の病状が良くなく、空には冬の重い暗い雲が立ちこめ、1月7日に昭和天皇が崩御され昭和が終わり、翌1月8日は「平成」の幕開きでした。


 私は、新しい時代「平成」は、どんな時代になるのだろう?と漠然とした不安を感じながら、迎えたことを今も鮮明に覚えてます。それは、当時、私が地方勤務で、平成元年5月に第2子誕生し、これからと意気込む中、世はバブル絶頂期であり、日本全体がとてもフワフワした状況で、足が地についてない不安定な状況でもありました。



 そんな中、翌年の平成2年4月22日には、保有していた東京電力の株が9,000円超の高値に達し(昭和53年購入時680円)、いつまで、どこまで上がるのだろうと上がることしか考えてなかったところに、翌年の年明けから株価下落し、バブル大暴落!不景気!失われた20年の長期低迷に入り、多くの方が元の正常な感覚を取り戻せずに、苦難の時代を歩むこととなったところです。


平成元年以降の各年の主な出来事を列記しますと、以下の通りです。

 

・平成 元年(1989年)消費税3%導入

・平成 2年(1990年)バブル経済崩壊で株が暴落 

・平成 3年(1991年)ソビエト連邦崩壊、雲仙・普賢岳の噴火・火砕流発生

 

・平成 4年(1992年)東海道新幹線「のぞみ」運転開始

・平成 5年(1993年)コメ不作、サッカー「Jリーグ」開幕 

・平成 6年(1994年)記録的な猛暑:コメ豊作

 

・平成 7年(1995年)阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件

・平成 8年(1996年)アトランタ五輪で有森裕子 女子マラソン銅メダル 

・平成 9年(1997年)プリウス販売、山一證券の破綻、消費税3%→5%増税

 

・平成10年(1998年)冬季長野オリンピック開幕

・平成11年(1999年)台風18号被害(九州) 

・平成12年(2000年) シドニー五輪で高橋尚子 女子マラソン金メダル、有珠山・三宅島噴火

 

・平成13年(2001年)BSE(狂牛病)発生、アメリカ同時多発テロ事件、

・平成14年(2002年)ゆとり教育スタート、FIFAワールドサッカー(日韓共同開催) 

・平成15年(2003年)イラク戦争が勃発、コメ不作

 

・平成16年(2004年)  アテネ五輪で野口みずき 女子マラソン金メダル、新潟県中越地震 

・平成17年(2005年) JR福知山線脱線事故、名古屋「愛・地球博」開幕

・平成18年(2006年)ライブドア事件、トリノ五輪で女子フィギュアの荒川静香が金メダル


・平成19年(2007年)新潟県中越沖地震

・平成20年(2008年)iphone発売、リーマン・ショック、日経平均株価バブル後最安値 

・平成21年(2009年)政権交代、裁判員制度の運用開始

 

・平成22年(2010年)ipad発売

・平成23年(2011年)東日本大震災、女子サッカーW杯で「なでしこジャパン」初優勝 

・平成24年(2012年)ロンドン五輪、日本が史上最多となる38個のメダル獲得

 

・平成25年(2013年)楽天の田中将大投手が公式戦21連勝、プロ野球新記録を達成

・平成26年(2014年)ソチ五輪で男子フィギュア羽生結弦が金メダル、消費税8%増税、御嶽山の噴火 

・平成27年(2015年)マイナンバー制度スタート

 

・平成28年(2016年)熊本地震、リオ五輪で日本が史上最多のメダル41個を獲得

・平成29年(2017年)九州北部豪雨、インスタグラム急増 

・平成30年(2018年)西日本豪雨、平昌五輪で男子フィギュア・羽生結弦は金メダル連覇

 

・平成31年(2019年)新元号の公布


 私自身が災害・被害の担当であったこともあり、平成は「災害・被害」が特に多かった印象が強いところです。

 その中でも、(1)被害の担当では、平成5年産と平成15年産の冷夏による大不作、(2)災害の担当では、平成7年の阪神・淡路大震災、平成12年の北海道有珠山噴火と三宅島噴火、平成16年の新潟中越地震、平成23年の東日本大震災など、災害発生直後の現地派遣・災害復旧などで困難、かつ、心痛の高い業務遂行は、今では思い出です

 今思うことは、当時、ひとりの力で貢献できたことは多くはなかったところですが、やり遂げたことは、その後の人生において、その経験は1つの無駄にも、なっていないところです。


 また、平成の時代で大きく変わったことは、インターネットの進化・変革の時代といえるでしょう。1990年代後半(平成5年)から2000年代前半(平成13年)は、インターネット一般利用の黎明期であり、主にホームページと掲示板(匿名)に限られていた時代です。

 2000年代前半(平成14年)に入ると、ブログ&SNSが登場し、情報発信のレベルが双方向性となったところです。

 そして、2010年代(平成22年)に入ると、すでにi-modeによる携帯電話でインターネットが普及してましたが、それがスマートフォンに急激に移行し、「アプリ」の利用により生活には欠かせないアイテムとなったところです。


 総務省の調査(2016年)によれば、インターネットの利用者数は1億84万人、人口普及率は83.5%であり、端末別にみると、パソコン58.6%、スマートフォン57.9%、タブレット23.6%であり、いずれも前年より上昇しています。

 年齢別にみると、13歳~59歳の各階層では9割を超えており、6歳~12歳の利用が前年度より7.8ポイント増の82.6%と大幅に上昇しており、今後は今以上に、インターネット利用がすべての分野で必須な状況が見込まれます。

 新しい「令和の時代」では、このインタネットの更なる進化により、近未来がどう見えてくるのか、どう変わるのか、私たちの生活に直結する展開を期待したいところです。


徒然のひとこと

 平成の時代のひとつ一つの貴重な経験・学びが、生涯現役として事業を展開できる源となって、お役に立ててることにつながってます。 

 次の「令和」の時代では、これまで以上に、もっと厳しい状況が予想されますが、平成の時代に経験したひとつ一つの教訓を生かして、地域に貢献したいと新たな心構えで、歩んでいきたいと思ってます。 


 新しく始まる「令和」では、取り巻く社会状況等は、私たちの生活や思考にどのような変化をもたらすのでしょうか?

 その答えは、皆さん一人ひとりの変化に対応対する行動にあると思いますので、前を見据えて、共に歩んでいきましょう。