食料品の値上げが続いています!



食料品をはじめ、多くの資材・物資など、生活に必要な必需品の値上げが続いています!

 

昨年から原材料やエネルギーの価格の高騰に加え、急激な円安で、海外からの調達価格が一段と上昇する中、私たちの暮らしに身近な食料品の価格の値上げが、すさまじい勢いで、続いています。

 

1 価格高騰の背景

 

価格高騰の背景には、1昨年から続いているコロナによる景気後退に伴う需要拡大と、気象変動、米国産牛の価格上昇など、多くの状況が重なり、穀物などの資源高が続いていることが大きな要因です。

 

詳しくは、下記ブログ穀物価格 高騰!どうなる!私たちの食卓は?」(令和3年5月)で説明しておりますので、ご覧ください。

 

 

昨年からの小麦・油脂等の世界的な価格高騰に加え、ウクライナ情勢、原油価格の高騰に伴う輸送物流費や原材料費の値上げ、さらには、急激な円安による輸入コストの増大の影響が、食料品をはじめとして、多くの原材料費等の値上げラッシュの要因となっています。

 

2 令和4年8月時点の食料品価格

 

すでに食料品の価格上昇は昨年から一部品目で実行されてますが、令和4年8月時点での、各食料品の価格上昇の状況を見てみましょう。

 

国内の主な食品・飲料メーカーが、今年に入って既に値上げしている商品に加え、今後、値上がりをする予定の品目は、民間シンクタンクの調査によれば、1万8000品目を超えるとのことです。

 

食料品の品目別の価格上昇(令和4年7月末時点)をみると、下表のとおり、水産加工品・冷凍食品・ハムなどの「加工食品」が7794品目、平均16%の値上げ、ドレッシングなど「調味料」が4350品目で平均14%の値上げ、「酒類・飲料」は3732品目で平均15%の値上げ、「菓子類」は1192品目で平均13%の値上げとなっています。

 

さらに、これまでに値上げされた品目でも、今秋以降の再値上げについて、卸売業・小売業にすでに通知されており、令和4年10月には、6305品目の値上げが予定されています。

 

私たちが日頃から利用している外食「そば・うどん」などチェーン店の価格について、輸入小麦の値上げ、物流費の上昇などによって、軒並みの「空前の値上けラッシュ」に驚かれたのでは、ないでしょうか?

 

今後、値上げは1回だけでなく、再値上げ、再々値上げの動きがありますので、必要な食材は、値上げ前に購入し、確保しておくことが必要な状況です。

 

 食料品の価格高騰だけに留まらず、家電製品、建築資材や燃料費・包装費・輸送費など、ほとんどの商品・サービスの値上げ(値上げ幅10~20%)が今秋10月以降に予定されています。

 

これらの必需品や予定しているリフォーム工事など、値上がり前の9月中に、発注するなど、事前の対応が求められています。 

 

この食料品や建築資材・家電製品などの価格高騰は、今後も引き続くことが見込まれてます。

 

私たちの食卓・家計に大きな影響がありますので、事前の対応と家計全体を見直しが必要になります。

 


帝国データバンク「国内の主な食品・飲料メーカー105社対象」より
帝国データバンク「国内の主な食品・飲料メーカー105社対象」より


3  食料品(品目別)の価格動向

 

それでは、令和4年8月の食品の価格動向(品目別)について、見てみましょう。

(データ・グラフは農林水産省「食品価格動向調査」結果より)

 

【野菜】

 

野菜の調査対象8品目(キャベツ・ねぎ・レタス・ばれいしょ・たまねぎ・きゅうり・トマト・にんじん)の価格は、平年比で-12%~+50%の範囲となっています。

 

特に、「たまねぎ」が主産地である北海道が、令和3年夏の高温干ばつによる不作に加え、令和4年4月以降の後続産地での低温等による生育の遅れや4月の多雨により、出荷量が減少したため、平年比150%以上の価格の上昇が続いています。

 

【加工食品】

 

加工食品は、調査対象の16品目(食パン・即席めん・ゆでうどん・小麦粉・牛乳・チーズ・豆腐・食用油(キャノーラ油)・食用油(サラダ油)・マーガリン・マヨネーズ・しょう油・みそ・かまぼこ・まぐろ缶詰・バター)について、小麦加工品、油脂・調味料が令和4年1月以降、平年比120%~150%の価格高騰が続いています。

 

 

【食肉・鶏卵】

 

食肉・鶏卵は、調査対象の5品目(輸入牛肉・国産牛肉・豚肉(ロース)・鶏肉(もも肉)・鶏卵(サイズ混合10個入り))は、平年比99%~111%で価格上昇は、10%前後で推移しています。

 

【魚介類】

 

魚介類は、調査対象品目4品目(まぐろ・えび・ぶり・さけ)は、平年比105%~119%と価格上昇は、20%以内で推移しています。

 






4 消費者物価指数から見た食品価格の動き

 

総務省で取りまとめている消費者物価指数の動きからも、小売価格の動きを知ることができます。

 

変動幅の大きい生鮮食品(生鮮魚介、生鮮野菜、生鮮果物)を除く食料の消費者物価指数(令和4年7月値)は、前年同月比+3.7%となっています。

 

2022年(令和4年1月以降、急激に、食料品の消費者物価指数が上昇していることが現れています。

 

 

この消費者物価指数は、物価の変化によってどれだけ家計費に変化が生ずるかを知ることができます。

 

消費者物価指数が上昇すれば、家庭の消費支出は増加し、収入が増加しなければ、生活は今まで以上に、苦しくなります。

 



【徒然のひとこと】 

食料品の価格高騰は、今後、2回目・3回目の値上げが予想されてます。

 

私たちの生活は、収入が増えないと、日々の生活は苦しくなってきます。

 

早急に、家計全体の支出を点検し、見直しが必要な項目は、必要でないものは購入しない、可能な限り、加工食品等に依存しないで自ら国内野菜等の食材から調理をするなど、支出を抑える取組が急務となります。

 

当社グループは、食料品を含む価格動向等について、常に注視し、よりよりサービスのご提供に努めたおりますので、お気軽にご相談ください。